人として

人として、という言葉が時どきものさしになる。

人のものを勝手に使うって、人としてどうなの、とか、そういうの。

 

実際、上司がよくこれをして、消しゴムやボールペンがどこかにいく。

きちんと謝ることもしない。

ゴミが、と思うけど、大人なのでゴミですねとは言わない。

 

人として、というものさしを使う時というのは、たいていが、その人物の悪い部分が見えた時なのはなぜだろう。

どんなに良い、素晴らしいことをしても、人は人でしかないということなのか。

それとは逆に、ある一定のラインより下の言動をした人に対しては、人としてありえない、とか、人として終わってる、とか、そういう言い方がたくさんある。

人は、人よりも上にいくことはほぼないけれど、人よりも下にいくことは容易ということの表れなのかな。

なんて残酷(?)なんだろう。

 

って言っても、ふつうに生きていれば、人としてどうなの、と他人にとやかく言われるような状況にはおちいらない、とは思う。

人としての最低のラインを下回らないように生きる。

なんだか、意識の低い目標設定みたい。

 

それはそうと、本当に、人のものを勝手に使うことのできる人の神経がわからない。

百歩譲って、ちょっとお借りします的なことがあるのはいい。

その後、自分のもののように手元に置いておくって、それはもはや窃盗の域なのでは。

年齢がどうとか、当たり前だけど関係ない。

 

人未満の生きものがため息をつくな。